出産が終わり、赤ちゃんとの生活が始まります。
初めての赤ちゃんだと、産まれたての赤ちゃんについてわからないことが多く、眠れなくなったり不安になりやすい時期ですね。
そこで、生後0ヶ月「新生児」について、からだの特徴など細かくまとめて紹介していこうと思います。
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生後0ヶ月の赤ちゃんについて
新生児とは
出生後、4週間(28日目)までの赤ちゃんを新生児と呼びます。
1歳未満までは、乳児と呼びます。
10ヶ月の間、ママのお腹にいた赤ちゃんには、呼吸をしたり、お乳を吸ったり、体温調節することなど全てが初めてなので、慣れるまでには時間が必要です。
新生児のからだの特徴
新生児の赤ちゃんの体には様々な特徴があります。
どんな特徴があるのか見ていきましょう。
出生児の身長・体重・頭囲・体温の平均値
性別 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
身長 | 49.0cm | 48.5cm |
体重 | 3.0kg | 2.9kg |
頭囲 | 33.5cm | 33.0cm |
体温 | 36.7〜37.5℃ |
※平成22年乳幼児身体発育値
生理的体重減少について
生理的体重減少とは
産まれて3〜7日間は体重が減少します。
このことを生理的体重減少といいます。
水分などが汗や尿などで出るのに対してミルクやお乳を飲む量が多くないので、減っていきますが、生理的なものなので心配いりません。
約7〜14日で産まれた時の体重に戻ります。
新生児の頭について
産瘤(さんりゅう)と頭の変形
赤ちゃんは狭い産道を通ってきたので、頭の変形がみられたり、こぶ(産瘤)ができることがあります。
産瘤や頭の変形は、時間(数日)が経つにつれてもとに戻っていきます。
他の疾患の可能性を調べて、無いようであるなら産瘤自体で治療をする事は無いようです。
新生児の大泉門
頭部の前面の髪の毛の生え際から少し上の方にある、柔らかくてぶよぶよした部分を大泉門と言います。
新生児の大泉門は、とても柔らかいです。
強くぶつけたりすると危険なので注意をするとともに、沐浴などする際は、手のひらで優しく洗ってあげると安心です。
完全に閉じるのは約2歳過ぎと言われています。
便や尿について
便の様子
産まれて間のなくの便を胎便と言います。
色は暗緑色で粘りが強いのが特徴です。
2〜3日で緑黄色になり、徐々に黄色になっていきます。
尿の様子
新生児の頃は特に、尿をたくさんためることができないため、回数が多くなります。
1日にだいたい10~20回はするので、こまめにオムツを変えてあげましょう。
生理的黄疸について
新生児の生理的黄疸(おうだん)とは
産まれて3〜4日で肌や目の白目の部分などが黄色くなる黄疸が現れます。
これは生理的な現象で、心配する必要はありません。
7〜10日で自然に消えます。
新生児のおへその様子
臍帯(へその緒)脱落
へその緒は4〜7日で自然に取れます。
新生児の呼吸や脈拍について
呼吸・脈拍
泣いたりお乳を飲んだりする事で、(大人と比べて)速いです。
新生児の蒙古斑について
蒙古斑(もうこはん)とは
お尻や背中などに見られる青いあざを蒙古斑と言います。
成長とともに、数年で消失※していくので心配ありません。
(※中には消えるのが遅れたり残ったりする異型のものもあるようです)
新生児の首について
首の状態
産まれたばかりの赤ちゃんの首はフニャフニャなので、抱っこする時などは、支えてあげないといけません。
首が座り始める時期はだいたい生後3〜4ヶ月と言われていますが、個人差があります。
私の娘の場合は、3ヶ月検診の時に保健所で首がすわっているかの確認をして、すわっていると言われました。
新生児の原始反射について
原始反射とは
原始反射とは赤ちゃんが特有の刺激に対して起こす反射行動のことを言います。
赤ちゃんはママのお腹にいる頃から様々な刺激に対して反応しています。
代表的な原始反射
反射名 | 動作内容 |
---|---|
モロー反射 | 大きな音や衝撃などに 驚きビクッとして 何かに抱きつくような動作 |
吸せつ反射 | お乳を吸う時などの チュチュと規則的に 吸い付く動作 |
ルーティング 反射 |
口のあたりを触ると 探して口に入れよう とする動作 |
把握反射 (手・足) |
掌や足底に圧を加える とギュと握り返す動作 |
バビンスキー 反射 |
足裏を棒状のもので 踵から爪までさすると 親指は甲側に他の指は 外側に曲がる動作 |
足踏み反射 | 赤ちゃんを両脇を抱え 立たせると自分で歩く ように足を動かす動作 |
踏み治り反射 | 赤ちゃんの両脇を抱え 立たせ足底をつけた 状態で前に倒すと 足を踏み出す動作 |
ギャラン反射 | 赤ちゃんをうつ伏せ 抱っこで背骨の外側を 上から下になぞると なぞった方向に体を 傾ける動作 |
非対称性緊張性 頸反射 |
赤ちゃんを仰向けで 寝かせ左右どちらかに 顔を向けると向けた方 の手足が伸び反対側の 手足が曲がる動作 |
対称性緊張性 頸反射 |
赤ちゃんをうつ伏せ寝 で頭を上げると 両腕が伸び両足が 曲がる動作 頭を下げると 両腕が曲がり 両足が伸びる動作 |
新生児(女の子)の月経・帯下について
新生児月経・帯下(女の子)
新生児の女の子は、産まれて数日間の間に、ママからもらった女性ホルモンの影響で出血やおりものが出る場合があります。
私の娘も、産まれて10日以内(産後の入院中に)にオムツに血が少しついていて、すごく驚いてすぐに助産師さんを呼びました。
助産師さんには「赤ちゃんでも生理があるんだよ、心配無いよ」と教えていただきました。
参考:ー妊娠から育児までー出産を待つあなたへ
生後0ヶ月の授乳「時間・間隔・回数」の目安
母乳の場合
時間 | 間隔 | 回数 |
---|---|---|
左右で約10分 | 約2〜3時間おき | 約8回 |
※個人差や体調によっても変化しますので、目安としてご覧ください
ミルクの場合の目安
【生後1週間】
「生後日数×10ml+10ml」
で1回のミルクの量を計算すると一般的に言われています。
《例》生後3日目の場合
「3日×10ml+10ml」=40mlなので、1回に40ml飲ませます。
【生後8日目〜2週間】
1回の量 | 間隔 | 1日の回数 |
---|---|---|
80ml | 約3時間 | 約7回 |
【生後2週間〜1ヶ月】
1回の量 | 間隔 | 1日の回数 |
---|---|---|
80〜120ml | 約3時間 | 約7回 |
※ミルクの種類などでも変化します
新生児訪問について
新生児訪問指導事業とは
生後28日(里帰り出産の場合60日)以内の赤ちゃんがいる家庭を対象に、保健師・助産師などが家庭に訪問して、母子の健康確認や育児に対する不安や疑問などの相談を受ける事業です。
新生児訪問 当日までの流れ
出生届を提出 |
↓ |
保健所などからの電話 |
↓ |
訪問日時の決定 |
↓ |
新生児訪問当日 |
用意しておくと便利なもの
- 母子手帳
- 育児に関する疑問や子供の心配な事などを書いたメモ
- 自分自身の産後で不安な事などを書いたメモ
新生児訪問の内容
- 赤ちゃんの様子や健康状態などの確認
- 赤ちゃんの身長・体重測定
- 育児の悩みなどの相談
- 産後の体の状態や精神的な面などの相談
- 予防接種のスケジュール表をもらう
…などです。
【新生児訪問 体験談】
突然、保健所から電話がかかってきて驚きました。
家に新生児の様子をみるために訪問に行きますと言われ、日時を決めました。
当日は体重測定と身長測定をして、赤ちゃんの様子の説明をしたり、育児の不安や産後の体調が優れない事などを相談しました。
親身になって話を聞いてくれました。
「赤ちゃんがずっと泣いていて、理由がわからないから、精神的にちょっと不安になる」というと、
「赤ちゃんは今、何かを訴えるにも泣く事しかできないからね。
オムツが濡れていていやだとか、お腹が空いたとか、ママが考えられる事を全部やっているのに、それでも泣いている時は、理由もわからないし、疲れちゃうよね。
そんな時は、(赤ちゃんが安全な場所に居て、病気等では無いなら)少しだけ離れても良いんだよ。
例えば、少し気分転換に隣の部屋に行くとか。
ずっと放置するのはもちろんダメだけど、心が疲れてしまったら、
少し一人になっても良いんだよ。」と言っていただきました。
それまでは、必死になんで泣いているの、何がいけないの?とばかり考えていましたが、その言葉で心が少し軽くなりました。
それからは辛い時はパパに預かってもらったりするようになりました。
新生児訪問の電話がかかってきた時は、正直体もしんどいし、ちょっと面倒だなと思いましたが、来てくれて本当に良かったです。
新生児訪問が終わった後も、3ヶ月検診の時にもその保健師さんが担当してくれて10ヶ月くらいの時も電話をかけてきてくれて、子育て支援センターの情報などを教えてくれました。
本当に感謝しています。
新生児期の子供と過ごして私が感じたこと
私は出産時に大量出血で、産後は立つのもフラフラな状態がしばらく続きました。
正直、精神的にも身体的にも限界でした。
初めは同室と言っても全然面倒を見ることもできず、夜中に無理をしてミルクを持っていく途中で、貧血状態になり立てなくなり助産師さんに病室に抱えて連れて行ってもらうこともありました。
それ以降は、夜間は預けて見てもらう時間もかなり多かったです。
自分で面倒みないといけないのに、という焦りと、体がついていかない情けなさで泣く日もありました。
そして、とにかく不安でした。
家に帰って面倒みれるのか、自分にできるのか。
そして産後鬱の状態になっていきました。
10日間も(普通の人の約倍の日数)入院していたのは、大量出血による貧血で血液検査の結果がなかなか良くならない事もありましたが、精神的に不安定だったことも心配されての事だと思います。
今になって思うのは、
「病院にいる間は、頼れることは頼って自分の体を休めた方が良い」ということです。
この言葉は、入院中に助産師さんが私に言ってくれた言葉ですが、
当時の自分は心のどこかで
「でも…自分でできるように今からなれておかないと」とか「こんな自分は母親失格だ」など考えていました。
それが余計に自分で自分を追い込んでいたと思います。
「がんばらないといけない」
頭では十分わかっています。
でも、
「がんばりすぎない・無理をしない」
ことも大切なのではないかと思います。
新生児の体の特徴 まとめ
今回は新生児のからだの特徴を細かくまとめました。
赤ちゃんが産まれてすぐは、わからないことも多いと思います。
私が一番驚いたのは、赤ちゃんでも生理があるという事でした。
血が出ているのを発見した時は、とにかく慌ててどこか怪我したのか?などいろいろ考えました。
病院に入院している時は体もしんどくて慣れない場所で、いきなり赤ちゃんと同室が始まり不安になりますよね。
特に初めての赤ちゃんだと、便の色を初めて見た時や、不思議な仕草をしたりするとこれは何だろう?と思いますよね。
ここに書いてあることを参考に疑問に思ったことが少しでも解決されると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。